梨改め京成直通初の更新車8816編成

新京成と料理レシピと架空鉄道設立準備と

【3700形の大ネタ編成】3748編成が千葉線運用に入る+ついでに話したかった名古屋でのお話

一昨日の昼過ぎ、会社帰りに京成津田沼で偶然見かけました。エレベーターへの通路からの俯瞰(ふかん)でその姿が見えました。同じ車両に2タイプのパンタグラフが乗った車両が組み込まれてる編成・・・そう、3700形で比較的初期(H7年度頃)に製造されたグループで唯一6両編成になってる3748編成が千葉線運用に入ってたのです。ホームに降りてからこの編成が出発するまで少し時間があったので撮影してきました。何せこの編成が千葉線運用に入ることがそうそうないのでね。

 

下に紹介してく写真は撮影した順にではなく姿形がわかりやすいように「先頭部からの撮影したもの」~「大きな見せ所になるところを撮影したもの」~「問題の見どころのある車両の車両番号の写真」の順に並べ替えた形で載せてます。

 

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3748編成による平日B05運用「普通|ちはら台」行き

京成津田沼新京成ホームは微妙にカーブしてるのでこの編成の後ろの方が見えず、まさか8両編成のまま千葉線運用に使ってると思われてしまうところですが、何度も言うけどもこの編成は6両編成です!!よくよく前面部を見てみると車両番号表示がステンレスの切り抜き文字ではなくプレートを貼り付けて表示してるのに気づきました。

 

 

 

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3748編成の最大の見せ場である2タイプのパンタグラフが一堂に乗った車両

 

 

 

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2タイプのパンタグラフが乗った車両の車両番号

 

京成の3748編成に限らず元々1本しか製造されなかったかつて常磐緩行線にいた207系900番台(これも現役時代大注目を浴びてた)とは異なる、その車両系列(この記事て取り上げてる京成3700形などのような)自体は大量生産されたものの大人の事情で変則的な組み方をしてる編成は1本2本しかないことがそのほとんどなためその鉄道路線沿線のファンとか愛好家らから大注目を浴びてしまう目立ち役となり、その編成目当てでその鉄道路線を訪れても「こういう時に限ってなかなか現れなかったり、運用に入ってなかったり」とこればかりはその時の偶然性と運以外ではまず遭遇できない編成で、比較的最近の例でこれもやはり結局は207系900番台と同様に廃車(中間に組み込まれた車両こそ古いけども両端の2両分ずつは比較的新しい車両だったのです)となってしまいましたが、名古屋市営地下鉄にもこの現象が見られたのです。それは鶴舞線名鉄犬山線直通運転開始と6両編成化に伴う車両数の増加によって登場した従来の3000形からのフルモデルチェンジ車である3050形に1本のみ大注目を浴びせられてた編成がいたのです。それは3159H(名古屋市営地下鉄で編成名を表現する時「H」を用いることが通常)でこの編成がどうして大注目を浴びせられてたのかというとこの当時、従来鶴舞線で活躍してた3000形は4両編成が23本で計92両。この数、新しい編成両数である「6」で割り切ることができません。と言って編成からあふれ出てしまった2両をこの時点で廃車するにはまだ時期尚早なこと。何せ3000形は名古屋市営地下鉄で初めて省エネ制御方式の初期の方式である電機子チョッパ制御を採用した形式だけにその製造費も抵抗制御の車両(東山線名城線へ従来、開業時以来増備が続けられてた黄電タイプ車両)と比べて当時でも高価(名古屋でこれまでに開業してきた東山線名城線が第3軌条式15m級車体だったのに対し鶴舞線では名鉄豊田新線と相互直通することからJR在来線通勤車両と同じ20m級4ドア車体とされた)なものだっただけにこの当時そうまだ長く使ってもいない車両を簡単につぶすことなどお金(名古屋市営地下鉄の車両の製造費用は名古屋市民の税金)の無駄である。そこで名古屋市交通局は考えた(動画サイトの「迷列車で行こうシリーズ」でお馴染みなあのBMGが脳裏をよぎってくる)。新しく作る鶴舞線初のVVVF制御を取り入れた3050形のうち、1本分は従来からあった3000形を6両編成へ組み替えた時に余った2両を中間に組み込むために新しく作る3050形としては4両分のみ作り、そこへ3000形の余った2両を組み込んで6両編成1本をでっちあげてしまおう~ということになったのです。電機子チョッパ制御の3000形と登場当時GTO素子を用いたVVVFインバーター制御の3050形では電気指令式ブレーキこそ共通してるようにも見えますが、ブレーキ方式もVVVF制御車では遅れ込み制御(ブレーキをかけてる時モーターの付いてない車両は隣接するモーター付き車両の制動力に頼る方式)に対応した方式のために、同じ電気指令式ブレーキといっても電機子チョッパ制御の3000形のそれとは別物な上、制御方式が全く異なる両形式を同一編成内で混結させるために3159Hでは編成中間に連結した電機子チョッパ制御のままの3000形をVVVFインバーター制御の3050形からの制御指令で動かせるよう特殊な読み替え装置(実際、大手私鉄でも電気指令式ブレーキを採用した車両と電気指令式ブレーキではない車両とを併結する際にブレーキ指令の読み替えを行う目的でそのような装置が取り付けられたりします)が取り付けられ、同じ編成にもかかわらず車体形状の相違や車両経年の差、さらには走行音の違いなど「これが同じ編成とは思えない」くらい異なってたという変則編成となりました。音鉄からすれば「同じ編成で2つの走行音が楽しめる」ことから鶴舞線の走ってる名古屋のウナギを使った名物料理「おひつまぶし」に引っ掛けて、3159Hでも乗ってる間に2種類の音を「おひつまぶし」のように楽しんでた音鉄もいたらしく、さながら「おひつまぶし編成」というあだ名もつけられたようです?なお、3159H引退後も鶴舞線が直通する名鉄側の車両(100系)では最後に増備された1本(215編成)以外は登場当初4両編成(初期の5本:一般的な抵抗制御、6~10本目:JR205系と同じような界磁添加励磁制御)で製造され、鶴舞線上小田井延伸時に名古屋市営側の3159Hに組み込まれた3000形と同じ連結位置にこちらは名鉄初のVVVFインバーター制御を採用した増備車を連結してますので鶴舞線での「おひつまぶし編成」は名鉄100系については未だ健在です。もっとも、その初期編成である1~5本目の編成も抵抗制御からより新しいIGBT素子を用いたVVVF制御へ制御機器が更新されたので今度は「2タイプのVVVF音が楽しめるおひつまぶし編成」となりました。

 

登場以来、約26年間にわたり鶴舞線と相互直通する名鉄豊田、犬山線での注目役として君臨することになったのです。元号が平成から令和に変ってすぐ、鶴舞線に当時旧形扱いになってしまった3000形の置き換え用としてH24年度に初登場して以来増備中であったN3000形(3159Hを置き換えたのはN3111H)の増備によってこの注目役であった「おひつまぶし編成」こと3159編成は置き換えられ、まだコロナ禍騒ぎが勃発する直前に廃車となりました。なお、廃車後実際に解体されたのはコロナ禍勃発後のR2年度になってからで、それまでは鶴舞線の保守を担当する日進工場に留置されてたのです。