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【京成3500形を見てたら思い出してしまうネタ】名古屋市営地下鉄鶴舞線3000形の編成表をExcelで作成してみました

京成津田沼とかで京成3500形

の実物を見てるとついつい思い出させてしまうネタになる鉄道車両があります。地下鉄の車両になるのですが、名古屋のお話になりますよww

 

現地ではもう残すとあと1本のみとなってしまい今やいつ引退してもおかしくない状態=危篤状態となった名古屋市営地下鉄鶴舞線3000形という京成3500形等と同じような車体がセミステンレス製とかその他諸々と共通点を有した車両です。製造された車両メーカーも名古屋というか豊川の日本車両製造というところがまた共通点。こと、京成ではJR東日本の車両は今や専らここでの製造となってる総合車両製造に対抗してる感じです?

 

その鶴舞線の開業当時(S52年度)から使われ続けてきた3000形は製造当時はやはり京成3500形と同様4両編成単位で製造されました。それが鶴舞線上小田井延伸と同時に実施された名鉄犬山線相互直通運転開始を機に鶴舞線の編成両数を6両編成化することになるわけですが、その前に鶴舞線3000形は路線延伸を見計らって全23本(計92両)を4回に分けて製造されました。そして、調べてみると最初の開業の時に製造された1次車が圧倒的に多く製造されたことがわかります。そこで興味深いことに気が付きました。元々4両編成だったところを6両編成化した際、鶴舞線3000形では前後2両ずつの車両と中間2両の車両とでは編成番号末尾が異なってるのです。全23本中の約半数の編成が6両編成化時に京成3500形を6両以上の編成を組む時よろしく2両ずつに分けられ6両編成化の種車に利用されたのです。

 

ちなみに「迷列車で行こうシリーズ」にとっては格好のネタ編成であったあの3050形3159Hの中間に組み込まれた2両の3000形もまた一番最初に製造された1次車でした。

 

鶴舞線3000形の製造された当時と6両編成化後について私はExcelで入力してみました。登場当時の4両編成については製造年次がわかりやすいよう車両番号の背景色を変え、さらに6両編成化によって消滅した編成の車両に付いては一段暗めの色で区別しました。3000形の6両編成化では編成中間に入る旧先頭車だった車両の向きによって編成パターンが2タイプに分かれてますが、それがちょうどほぼ半々の数で、この点もまた京成3500形6両編成とそっくりです。もっとも、京成3500形では「京成にとって最後の自由に編成替えができる車両」として頻繁に編成替えが行われてるようですので編成中間に封じ込まれた先頭車両も編成替えされたらすぐに先頭に立てるよう先頭車としての機能は残されてますが、鶴舞線3000形の場合は編成中間に入った旧先頭車はあくまでも6両編成化当時には製造中止となった3000形の中間車ユニットの代替としての位置付けで、編成中間部に組み込まれたら後はもう先頭車としての機能はなくして当時、製造中止となった3000形の中間車ユニットの代替として編成内に組み込む必要があったことから編成替えの際に旧先頭車だった車両から運転台などの先頭車に必要な機能は下ろされました。ここでその3000形の編成中間部に組み込む車両を既存の4両編成から捻出することになりますが、その種車になった編成、1次車が圧倒的多数でした。6両編成化後、3000形ではその半数の編成は異なる製造年次の車両で構成されてることがわかりました。製造年次が異なる車両が混結されるということは増備過程で仕様変更も行われてますから、当然ながら編成によっては側面窓(1・2次車:Hゴムで固定された固定窓、3次車以降:開閉可能窓)やドア窓(4次車のみHゴムを使用しない押え金支持式の窓)から起因してくる車体形状細部の相違が見られました。

 

3000形は今年の春頃、1本が運用から外れ、残すところあと1本のみとなりましたが、この1本は3114Hで製造年次でいうと3次車に相当しますが、この編成は6両編成化時に組み込まれた中間の2両はドア窓の支持方式が異なる4次車で、最後の1本がまさかの編成内で仕様が異なる車両で組成された編成というのがまた非常に興味深いです。その点、京成3500形で現存してる車両はすべて更新工事を施工された車両しかありませんが、その車両の年齢、一番古いものではもう50歳です。そして、京成では3500形の全廃の計画は今のところ車齢50歳に到達した車両がいるにもかかわらず持ち上がってないこともあり、より若かった(一番古くてS51年度製の1次車が今でもまだ現役であれば今頃45~6歳?、逆に一番新しいグループの4次車では38歳、最後まで残ってる編成が含まれてる3次車は41歳)上に技術上でも今では非常に貴重となってしまった回生ブレーキを用いない純正抵抗制御と電気指令式ではない従来からあった電磁直通空気ブレーキ方式を持つ京成3500形より進化した機器(鶴舞線3000形では制御方式に電機子チョッパ制御、ブレーキ方式に電気指令式ブレーキが採用された)を搭載した名古屋市営地下鉄鶴舞線3000形のほうが先に全廃してしまうのも、このあたりは鉄道事業者の考え方が現れてくる部分の代表です。それだけ京成は50歳にもなった古い車両でも「車両は末永く大切に使いなさい」方針を今に残してるようです。何せ京成は沿線自治体の財政事情にも何ら影響を受けない民間の大手私鉄ですから。一方で名古屋市営地下鉄を運営する名古屋市交通局こそ名古屋市の財政事情が厳しく地下鉄車両の更新(ここでいう「更新」とは車両の寿命を延ばすための延命工事を施工することではなく古くなった車両を新車へ置き換えることを意味します)計画が思うように進まないから「車両は末永く大切に使いなさい」方針に基づいて古い鶴舞線3000形はもちろん、東山線5000形も使い続けてくれてもよかったくらいですが、東山線5000形は東山線へのホームドア設置に関連しホームドア対応にする改造ができなかったことから置き換えの対象にされたのです。