梨改め京成直通初の更新車8816編成

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【43年間にわたる活躍ありがとうタヌキくん】タヌキくんの写真集~タヌキくんの細部撮影写真編

この11月1日の朝ラッシュ輸送をもって完全に運用から離脱し、とうとう廃形式となってしまったタヌキくんこと8000形。今回の記事はタヌキくんの細部を撮影した写真を載せていきます。

 

 

 

~まずは車両番号を~

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ジェルトピンクに塗り替えられた8518編成のクハ8517号車

 

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最後まで残った8512編成のモハ8023号車(室内の車両番号プレート)

 

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8512編成のモハ8022号車

モハ8023号車がパンタグラフや主制御器を搭載するM車、モハ8022号車は補器類を搭載したM’車というユニットを組んでました。

 

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8512編成のクハ8511号車

8518編成のクハ8517号車も8512編成のクハ8511号車もともに津田沼方の先頭車でした。ちなみに8800形の登場時でいえば津田沼方からクハ8801+モハ8802+モハ8803・・・とクハ、モハ、サハに関係なく京急1500形などと同じ要領で車両番号が付与されてました。

 

 

 

~次に車内の細部+運転台を撮影した写真~

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丸天井に分散形冷房装置の吹き出し口と扇風機が特徴な8000形の室内

 

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昭和時代に登場した私鉄通勤車両の冷房車といえば写真のような分散形冷房装置でした

外から見ると屋根上に室外機がある真下の部分にこの室内機があります。北総鉄道のゲンコツ車両こと7000形でも室外機のカバーの形状こそ一体形状にまとめられてましたが、冷房装置自体は当時の京成通勤車両やタヌキくんと共通の機種で室内機も写真のような形状になってました(ただし扇風機はありませんでしたが)。

 

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扇風機もありました

分散形冷房装置+扇風機併用の天井見附けはタヌキくんの完全引退後も親会社である京成の3500形や3600形で現在でも見ることができます。

 

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車内放送用のスピーカーがどうしたわけか写真のような形でした

この形状、新京成としてはタヌキくんの前作にあたる旧800形では完全に国鉄などで盛んに使われたのと全く同じ形状の箱形スピーカーでしたが、タヌキくんでは天井からスピーカー部分が出っ張てるとはいえ旧800形とは異なる独特の形状のものでした。これと同じ形状、営団地下鉄(現:東京メトロへ継承)の丸ノ内線500形(更新工事施工後)、東西線5000系や千代田線6000系、有楽町線7000系の側面窓が2段式だったグループの冷房改造車でも見ることができました。

 

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8000形の縦軸式マスコンハンドルと脱着式ハンドルのブレーキで構成されたいかにも昭和時代の電車といった趣の運転台

下の写真は京成直通対応の使命を8800形8813編成へ譲った後、京成直通非対応編成になった後の「乗入非対応」ステッカーが貼られた最末期の仕様です。

 

タヌキくんではまだ電気指令式ブレーキが採用されてなかったので一般的な形状の運転台となりました。電気指令式ブレーキの登場によってブレーキハンドルの形状も直接、空気管をブレーキ弁へ引き通す必要がなくなり、前後操作式ハンドル(新京成では8800形の運転台で採用)になったりワンハンドルマスコンを登場させることもできたのです。

 

 

 

~最後におまけを~

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タヌキくんの完全引退を記念した記念乗車券発売の告知広告

英訳すると「Shinkeisei  typy8000~」となってるのですが、これは新京成では車種名を表す名称が原則として「系」ではなく「形」となってるためです。当然「系」の車種を英訳した場合は「series〇〇」となります。ちなみにJRで「series〇〇type△△」とあればこれは「〇〇系△△番台」ということになります。