梨改め京成直通初の更新車8816編成

新京成と料理レシピと架空鉄道設立準備と

【思い当たる附しがあったのです】8800形の完全6両編成化時に8802と8803の両編成の種車編成が前後してる理由

新京成を代表する車両8800形は登場当時8両編成×12本を製造。この時の車両番号はクハ、モハ、サハという車種に関係なく8801~と付与され最終的に現:8815編成の松戸方クハとなる8896号車まで96両となりました。

 

時はH18年度のこと。新京成京成千葉線新京成車両のみが片乗り入れする形で直通するようになり、この時、京成千葉線直通に使う編成は当時より6両編成を組んでたタヌキくんこと8000形の全編成(6両編成×9本)と当時の新京成の最新形車両であったN800形1本のほか、その逆に最古参形式であった旧800形の6両編成(この時旧800形の6両編成は2本あった)の計12本で行う予定でした。しかし、旧800形は新京成で最も古い形式であり京成千葉線直通開始当時でも「数年以内には引退予定あり」という状態で引退までの短期間に限って京成直通対応にしようにも京成サイドの乗務員訓練を行うことはそれなりの手間をかけてしまうことになり、「それだったらまだ新しい8800形を京成直通対応にすればいい」ということになりました。しかし、8800形はこの当時、すべて8両編成。でも簡単ですね?8両編成から中間車2両を引き抜いて6両編成化し、余った中間車も8800形は普通鋼製車体だから運転台を取り付けるなどの改造は容易。こうして8800形で初めて6両編成になった編成がH18年度まず4本登場します。

 

この6両編成化に用いられた種車編成は当時の(いずれも旧88**編成)8808、8848、8872各編成の3本で現:8805編成にあたる旧8816編成が選ばれてませんね?製造された順でいうと旧8808編成の次は2本目として旧8816編成になるのですが、その間に中期製造編成にあたる8848(現:8802)編成と8872(現:8803)編成のほうが8816(現:8805)編成よりも先に割り込んでくる形で6両編成化の種車に選ばれたのです。6両編成化後の8800形は8両編成のままの同形とは区別する目的からか車両番号の付与方法が変更され例:8801-1号車というように「編成名+ハイフン以下連結位置(津田沼方から1、2、3~と続いてく)」という編成番号名で呼ぶ時には非常に便利な仕様になりました。もっとも、6両編成化改造当時、6両編成化された8800形は4本ありましたがそのうちの2本のみ京成直通対応編成となり、残りの2本はこの当時「当面は新京成線内のみで使う編成」とされましたが、後年、残りの2本も京成直通対応化が行われました。事実、現在の「B編成」と言われてる先頭車化改造車編成は全編成とも京成直通対応ですので。

 

ここからがこの記事としての本題となるのですが、6両編成化の際、旧8808編成の次にいきなり中期製造編成である旧8848編成と旧8872編成が旧8816編成よりも先に選ばれた理由には、実は私として「ある思い当たる附し」があるように思えたのです。それは旧8808編成こそこれには対応してなかったのですが、旧8848と旧8872の両編成の2本・・・新京成はかつてH4年7月まで北総線相互直通運転を松戸~千葉ニュータウン中央間で行っていましたが、旧8848と旧8872の両編成の2本、実は北総線と直通運転を行ってた当時、北総線直通対応編成だったのです。そのために京成千葉線直通対応の新京成車両全編成に取り付けられてる誘導無線アンテナ(IR無線ともいう)が製造当時から北総線直通運転廃止後の時期まで取り付けられていたのです。ちなみに京成電鉄北総鉄道の列車無線は新京成を除く都営浅草線関係各社局共通の誘導無線です。H18年度の8800形6両編成化改造はまず京成千葉線直通に必要な編成を確保する目的で行われましたから8800形にも京成千葉線で使用する誘導無線アンテナを取り付ける必要性があり6両編成化の種車編成に旧8808編成の次の編成である旧8816編成を選ばず敢えて中期製造編成である旧8848と旧8872の両編成を選んでたのは「かつて北総線直通対応を装備してた編成だったら誘導無線アンテナ取り付け工事施工時に北総線直通時代のアンテナ取り付けに必要となる配管類が流用できてその分改造の手間が省ける」といった理由があったらしいのです?タヌキくんで唯一ジェルトピンクになった8518編成でも誘導無線アンテナの取り付け部がほかのタヌキくんとやや異なってたのもこの編成が北総線直通対応編成だったというところから来てました。

 

ちなみに、新京成最新形である80000形投入に伴いその玉突きで置き換えられるタヌキくんの代替として京成直通対応化改造が追加された8813と8814の両編成2本のうち、8813編成についてはこちらもまた登場当時、北総線直通対応編成で、早い段階での京成直通対応化がなぜ行われなかったのかが疑問に残るところです。

 

京成直通対応編成はH18年度の時点では12本でしたが、その後、千葉中央直通の実施時間帯の拡大で直通対応編成としての所要数が増加し、現在では8800形が9本、N800形が5本(全編成)の14本と2本増えてます。