梨改め京成直通初の更新車8816編成

新京成と料理レシピと架空鉄道設立準備と

あの205系がついにTOMIXからも製品化が発表

ちょっと新京成ネタからは大きくかけ離れてしまいNゲージ製品のお話となりますが、国鉄~JR初期の時代を代表していた通勤電車のモデルである205系が何とついにTOMIXからも発売されることが決定したことがネットで分かりました。そのカラーリングはもちろん「205系発祥の線区である山手線」ということで山手線のウグイス色帯となります。そのTOMIXから発売が決定した205系(山手線色)は販売形態が「6両基本セット」と「5両増結セット」の2タイプで、205系登場から間もない時期には早速製品化(※)を実現できていたライバルのKATOの205系(山手線色)の後年での仕様変更後と同じセット構成です。この2セットを組み合わせると実物同様な11両編成が再現できます。TOMIXのHPに出ている製品情報を見た限りでは

 

★1:JRになってから取り付けられた先頭車のスカートが付いていること

★2:動力ユニットを組み込んだ車両はモハ204となること

★3:6両基本セットはクハ205-モハ205-モハ204(M)-モハ205-モハ204(T)-クハ204

★4:5両増結セットはサハ204(6扉車)-サハ205-モハ205-モハ204(T)-サハ205

★5:11両フル編成に組む場合、動力付きのモハ204を内回り方のモハユニットに組み込むようになっていること

★6:中間部連結器(カプラー)はTOMIXの103系のフルリニューアル時に採用された完全にTNカプラー化(TOMIXではこれを「HG仕様」と称しています)とはせず通常通りアーノルトカプラーとなること

7:前面行先表示は103系のリニューアル(HG化)製品と同じような交換式になること

 

の以上7点がわかりますが、動力ユニット組み込み車両を同じTOMIXのE231系などみたいにパンタグラフ付き車両(モハE231)にしてNゲージ初心者的な編成である「クハ-モハ-クハ」といったダイジェスト編成ができず、最低でもクハ2両とモハ1ユニットからなる4両編成から発展(といってもTOMIXの205系は最初から基本セットが6両ですからいくらNゲージ初心者といえどもいきなり6両から始められるのです)させることになったりするほか、11両フル編成を組んだ際に動力ユニット付きのモハ204の連結位置が一番内回り方のモハユニットの位置となる実物で言えば8号車になるようにHPの編成図では描かれていますが、普通に考えたら10両や11両の編成で動力付きの車両を組み入れる位置は編成のできるだけ中央部に連結したいものです。おそらく、これからTOMIXが製品化する205系(山手線色)は編成中で最も中間の位置に来るモハユニットのモハ204(「5両増結セット」に含まれます)の床下にはMGがない状態も再現されそうですね?それであれば動力ユニット組み込みモハ204が8号車に位置するのも納得できなくもありませんが?「6両基本セット」のモハ204は動力ユニット組み込み車でも非動力車でもMG付きの床下配置で、「5両増結セット」のほうに入るモハ204がMGなしの床下配置でそれぞれ再現されそうです?

 

実物での話となるのですがその205系のMG、1台で5両分のサービス電源を供給可能な能力があり、山手線の205系のうち、国鉄時代に投入されたグループ+JR東日本発足直後にまだ仕様変更が間に合わず引き続き国鉄仕様で増備が続けられたグループでは編成中のすべてのモハ204にMGが付いていました。一方、205系登場の翌年から登場した205系の近郊形バージョンともいうべき211系では登場当初から2M3Tの編成を基本に編成(といっても近年の登場当初から活躍を続けてきた本線系統から引退後長野地区などへの転用で3両編成化や6両編成化が行われていますが)が組まれましたのでMGの供給能力も5両分必要だったのです。ということは205系でも10両編成だったらMGは編成中2台で間に合うことになるので山手線へ投入されたグループのうち、昭和62年度製のグループ(クハ-49~60までのグループが山手線へ投入、61~以降は横浜線向けのドア窓を拡大したさらなる仕様変更車となる)より仕様変更が早速行われ、既存の国鉄時代製造の編成でも中間に位置するモハ204からMGは取り外され、同時期のほかのMG付きモハ204(211系のモハ210や415系1500番台のクハ411-1600など)へ流用されました。

 

話は再びTOMIXの205系についてでHPの試作品の画像では助手席側でしたが肝心の運転手席側がどうなのかがまだわかりません。205系までの系列では国鉄時代に製造された車両では乗務員室ドアの横に折りたたみ式の昇降ステップが付いていて(205系の場合、クハ-1~38までと41~48のグループが該当、このうち、クハ-35~38の4本分は関西地区の東海道・山陽緩行線用)、この昇降ステップがモールドされているのかどうかが今のところわかりません。昇降ステップの有無によってインレタ転写式となる車両番号の選択可能範囲に影響が出てくるのです。もし今回TOMIXが製品化する205系に乗務員室ドア横の昇降ステップのモールドがあれば、選択可能な車両番号も限られた編成(クハ-5~34と41~48が山手線用としてヤテ5~34編成とヤテ41~48編成になります)のものになってしまうのです。

 

TOMIXの205系、今回はまず山手線色からのスタートですが、直に山手線向けの翌年に登場した関西地区のスカイブルーの帯を巻いた東海道・山陽緩行線(京都~西明石間)とか埼京線へ転属した編成と言ったカラーバリエーションが発売されることは確かです。TOMIXはKATO以上に一度ある車種を製品化したら速いペースでその車種のカラーバリエーションを発売しているくらいですから。関西人の皆様、TOMIXから205系東海道・山陽緩行線仕様も追加リリースされることを期待しましょう。東海道・山陽緩行線色であれば、山手線色と同じ金形が使えますのですぐに追加で製品化が可能です。山手線投入完了後、次の205系投入線区となる横浜線向けや埼京線(新製投入編成)向けといったドア窓が大きいタイプの製品化もTOMIXは可能?ただ、大昔のグリーンマックスのように「実物の増備がドア窓を大きくしたタイプへ移行したために金形を弄ってしまった結果、これまでのドア窓が小さい山手線タイプはもう生産できなくなってしまった」ということはないように願いたいものです。まぁ、製品のバリエーションを展開する時に金形も最初の製品を製造した時とは別に新しい金形をTOMIXは作りそうなので(実際103系のフルリニューアルの時でも初期形とATCタイプを含めた後期形とでは車体形状は異なりますが、それでもTOMIXはきちんと両タイプに対応させるべく各タイプの金形を用意してます?)将来的な展開であればありうるかもしれません?

 

@TOMIX205系(山手線)

~6両基本セット~

品番:98699

品名:JR205系通勤電車(山手線)基本セット

価格:19,200円(税別:10%税込みで21,120円)

発売月:2020年8月

セット車両:クハ205-モハ205-モハ204(M)-モハ205-モハ204(T)-クハ204

 

~5両増結セット~

品番:98700

品名:JR205系通勤電車(山手線)増結セット

価格:11,600円(税別:10%税込みで12,760円)

発売月:2020年8月

セット車両:サハ204(6扉車)-サハ205-モハ205-モハ204(T・MGなしの床下機器が付くかと思われる?)-サハ205

 

 

 

それにしても驚きですね。昭和時代の末期になって登場した205系がまさか令和になってからようやくTOMIXからも発売開始というのが?と、その前に103系と205系の間で登場した201系こそTOMIXでも製品化されてもよかったかと思います?

 

 

※⇒KATOでは205系の実物が登場した当時、201系900番台のNゲージ製品を発売していて、車体のみ205系のうち側面窓が2段式の量産先行車と呼ばれるタイプを新しく作った一方、下回りは201系900番台のものを流用した205系量産先行車タイプの製品が純正な意味での205系製品よりも前に発売されたことがありました。