梨改め京成直通初の更新車8816編成

新京成と料理レシピと架空鉄道設立準備と

新京成全形式の本数の内訳(R元年8月現在)

新京成にはR元年8月現在で6両編成の列車が計26本あり、くぬぎ山車両基地に配属されていますが、車両形式は古い順に「タヌキくん」こと8000形、世界初の高速鉄道向けに長大編成を組んだVVVF制御車普及の先駆け的な8800形、新京成で初のステンレス車体を採用した8900形、親会社である京成の標準形モデルである3000形の設計を基本としたN800形の4種類があります。

 

 

 

 

ここでこれら各形式別の本数を書いていきます。

 

 

 

 

8000形(S53~)

 

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2本(すべて京成直通対応編成でしたがR1年10月に8518編成は京成直通対応を解除されました)

 

8000形はH22年度当時、現在は引退した旧800形に次いで老朽化が進んでいた形式でH22年度以降、8502編成を皮切りにN800形の増備と引き換えに廃車が進められ、現在では2本を残すのみとなりますが、この2本は1本ずつ新塗装とクリーム色に茶色帯をドア部分にも引き通した旧塗装を復刻したものとなっています。現在では非常に貴重となってしまった感のある天井に扇風機がある車両として昭和時代を楽しめる車両の一つでもあります(親会社の京成であれば3500形と3600形で扇風機がまだ見られます)。

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8000形の天井には初期冷房車の雰囲気を伝えてくれる丸天井に扇風機と室外機直下のみにある冷風吹き出し口がある懐かしい造作。

 

なお、R1年10月ジェルトピンクの塗装になった8518編成は京成直通対応を解除され8900形と同じく京成直通非対応編成として運用されています。

 

 

 

 

8800形(S61~)

 

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製造終了時点=8両編成×12本でしたが、後年の京成千葉線直通や新京成の全列車6両編成化施策により現在は

 

6両編成×16本

 

へこの時点では1両の廃車を出すことなく見事に編成替えが行われ、16本あるうちのちょうど半数が京成直通対応編成で、現在の6両編成が16本中、4本に1本の割合で6両編成化への組替えに伴って編成から抜き出された車両をかき集めて先頭車化改造を施して登場したいわゆる「B編成」と称されるタイプになります。B編成はパンタグラフシングルアーム式(8900形で使われているものとは形状が異なり標準的なタイプ)となり全編成が京成直通対応編成です。

 

なお、R1年10月、従来京成直通対応編成であったジェルトピンクのタヌキくんこと8518編成が京成直通対応の解除に伴い、その代替で8814編成が京成直通対応編成に格上げされたことから京成直通非対応の8800形は7本となっています。その理由は新形車両80000形の登場が絡んでいるようです?

 

8800形の最大の売りであるVVVF主制御機器も後年の純電気ブレーキに対応させるために登場当時とはVVVF励磁音が変わり、いわゆる「幽霊インバーター音」と評判は落ちてしまいましたが、この登場当時からのVVVF主制御機器もやがては老朽化の兆しが見えてきてH27年度末、8803編成を試験的に最新式のsic素子を用いたVVVFインバーター制御方式へ更新を行い、翌H28年度よりの8807編成を皮切りに順次室内設備の更新工事を合わせて施した更新工事が施工されるようになり、更新工事施工編成は施工された順に8807、8810、8816の3本で8802編成も現在更新工事を施工中。更新工事施工編成の室内は車両自体は古いものの、その古さを忘れさせてくれるほどに新車を見まごう仕様の内装へ更新され座席のドア脇の袖仕切りはN800形並に大形され、吊り手も8900形以来の新京成の標準品となった感のある三角形(同じ新京成系列のバス会社である新京成バスでは船橋、松戸ともに近年の新車では吊り手がやはり三角形となっていますがこちらは角をきっちりと出した五角形であるのに対し、電車では東京メトロJR東日本などでも同じみな丸みを帯びた文字通りのオムスビ形)のものへ交換されています。更新工事施工編成でかつ京成直通対応編成は今のところ8816編成のみですが、まもなく8802編成も出場してくる予定です?特筆すべきは8810編成が6両編成化の時点では中間車を抜き取った形のタイプの編成ながら更新工事施工時にシングルアームパンタグラフへ換装が行われています。8810編成は8両編成時代、いち早くドアチャイム(現在のものとは異なり当時の営団地下鉄の車両で用いられていたものと同じ音)や車椅子スペースを取り付ける工事が行われました。

 

一方で、側面の客ドアは登場当初の室内側が化粧板仕上げのアルミハニカムドアは長年の使用による劣化にともないH20年度以降、順次窓ガラスの支持方法がJRの新系列車両やN800形に準じたステンレスドアへの交換が行われ、これによってドアの室内側はステンレス剥き出しとなり非常に目立ちますが、R元年8月現在でもまだ8801編成(京成直通対応編成)と8805編成(こちらは新京成線内のみでの運用)の2本が登場当初のままのドアを維持しています。

 

 

 

 

8900形(H5~)

 

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製造終了時点=8両編成×3本でしたが、こちらも京成直通対応化の対象とはならなかったものの新京成の全列車6両編成化施策に伴い

 

6両編成×3本

 

となるのですが、8800形の場合とは異なり8900形ではステンレス車体で余剰となったサハへの運転台取り付け工事ができなかったので、まんまサハを抜き取ってそのままこのサハは廃車となってしまいました。このために同じ6両編成ながら8800形とそれ以外の形式とではMT比が異なることとなりました(8800形のみ3M3T)。

 

 

 

 

N800形(H17~)

 

 

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5本(すべて京成直通対応編成)

 

N800形は設計上では将来の8両編成化も本家である京成3000形と同じ要領で可能な仕様とされていましたが、その後の新京成の全列車6両編成化施策によりその後の増備はすべて6両編成で行われたために8000形以来の8両編成を経験したことがない形式となります。

 

N800形は本家、京成3000形とは異なり、車両更新の時期を見計らいながらその都度増備が行われたために最初のN818編成から最後のN858編成までの間、平均3年おきに1本の割合での増備となり、特に登場当初から新塗装となったN848編成とN858編成では内装の仕様が変わっています。最終増備編成となったN858編成では室内のカラースキムが前年から施工開始された8800形の更新工事施工編成と共通になっています。

 

 

 

新京成ではR元年度以降の車両増備は親会社の京成で新形式車両となる2代目3100形と同じ車体の新形式車80000形とすることになったためにN800形の8本目が登場することがなかったのは非常に残念です。N800形にもし8本目が登場していればN888号車なる車両番号も登場してナンバーファンから大注目を浴びていたようです?

 

 

 

~追記~

R3年5月1日、8900形、N800形4次車(N848編成)の室内写真を追加掲載と文章の一部を修正、太字の解除。