梨改め京成直通初の更新車8816編成

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【せっかくの新形車両なのに???】新京成の最新形車両80000形が京成直通非対応である理由

新京成では親会社京成の3100形と共通設計となった最新形車両80000形をR元年度(80016編成)と、R3年度(80026編成)にそれぞれ1本ずつ登場させましたが、この2本はいずれも京成千葉線直通が非対応の編成で運用も新京成線内のみとなってます。

 

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新京成の最新形車両80000形

ちょうど2本目の80026編成の写真があったのでそれを載せました。

 

 

 

どうして今のところの2本が京成千葉線直通非対応なのかというと、これは京成電鉄での列車無線装置の更新計画が関係していて、現状、新京成こそ古来の空中波無線方式である一方で、京成ではまだ都営浅草線関係各社共通規格の誘導式無線を使ってますが、同方式は都営浅草線開業から60年以上が経過し、システムの老朽化や高度な通信性対策で新方式の空中波無線方式へ切り替えることが決まってるのです。下の写真は偶然2タイプの列車無線アンテナが搭載された状態の京成車を撮影できたものです。

 

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新旧の列車無線アンテナが搭載された状態の京成3031形

真ん中に乗ってる横長方形のが現行の誘導式無線用のアンテナ、左右に1本ずつ乗ってる一般的なネジを差し込んだような形状のはこれから使われる予定の新形の空中波式無線アンテナです。

 

 

 

新京成の80000形登場はちょうど京成線内の列車無線装置更新計画の時期と重なってしまったことから、登場当初から現行の誘導無線装置を搭載した京成直通対応編成としてしまうと、京成での列車無線装置の更新時に80000形の列車無線装置を新しいものへ交換しなければならない手間が発生し、これは無駄な2度手間的な工事になることから登場当初は当面、京成直通非対応編成としての運用になってるのです。ただ、80000形は更新後の京成用の列車無線装置を搭載できるよう準備工事はすでに行われてるので京成側での列車無線装置の更新後、直ちにその装置を取り付ければ晴れて京成直通対応編成としての扱いとなります。